明治マーガリンのトランス脂肪酸削減!その基準値と実際の摂取量は?

スポンサーリンク



みなさん、こんにちは

明治はこの3月から家庭用マーガリンを大幅にリニューアル:全商品で「部分水素添加油脂」を不使用とし、独自開発の「新ブレンド油脂」を採用、トランス脂肪酸の含有率を10グラム当たり0.1グラムに抑える。

トランス脂肪酸が「適量の摂取であれば健康に害はない」ことを解説する特設Webサイトも立ち上げる予定です。

現在の明治のファストスプレッド商品を上げてみましただけで、今回のニュースとは関連していませんので。

meiji-fast-spred

トランス脂肪酸って何?

その基準値はどのくらいで、実際のマーガリンの含有量は?

実際の摂取量はどのくらい?

部分水素添加油脂って何?

明治の独自開発の「新ブレンド油脂」って?

などなどを調査しましたので、報告しますね。

スポンサーリンク



トランス脂肪酸って何?

常温で液体のあぶら(油)と固体のあぶら(脂)があります。これをまとめて、油脂(ゆし)と呼んでいます。この油脂は、脂肪酸とグリセリンという分子からできています。

この油脂や脂肪酸、グリセリン、コレステロールなどをあわせて脂質と呼んでいます。

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。

飽和脂肪酸は肉、牛乳、バター、卵黄、チョコレート、ココアバター、ココナッツ、パーム油などに多いことが知られています。

不飽和脂肪酸にはオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)など、その長さや、そのつながり方(炭素間の二重結合)の数と位置によってたくさんの種類があります。

つまり、以下に示すように鎖の中に二重結合があるものは不飽和脂肪酸です。

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

今問題となっている「トランス脂肪酸」は不飽和脂肪酸で、その形が「トランス型」です。天然には「シス型」が多くあります。

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

このオレイン酸はシス型ですよね。

このオレイン酸のトランス型の形も1つあります。

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

このリノール酸の場合、トランス型の形は、左がシス型・右がトランス型、その逆、いずれもトランス型の3つになります。

代表的な不飽和脂肪酸のシス型とそれに対応するトランス型は・・・

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

以上で、シス型とトランス型がわかってもらえたと思います。

天然には基本的にシス型がほとんどですが、牛などの反すう動物に由来する乳製品や肉にはトランス型も含まれています。

だから、一般的にはトランス型は天然ではなく、人工的な脂肪酸になります。

部分水素添加油脂

不飽和脂肪酸の割合が高い油脂は常温で液体の油になり、逆に飽和脂肪酸の割合が高い油脂は常温で固体の脂肪になります。

そこで、不飽和脂肪酸の割合が高い植物油魚油原料として常温で固体の油脂製品を製造する場合には

不飽和脂肪酸の二重結合を減らし(水素を付加:部分水素添加)、飽和脂肪酸の割合を増やすことによって、固体又は半固体状の油脂にする方法があります。

これを「硬化処理」といい、この方法で製造された油脂を一括して「硬化油」又は「部分水素添加油」といいます。

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

このように従来の製造方法では、トランス型が発生し、最終製品にトランス型が含有した形になりました。

明治の独自開発の「新ブレンド油脂」って?

明治部分水素添加油脂は使わないつまり、先に紹介した従来の製造方法は使わないということになります。

独自開発の「新ブレンド油脂」はトランス脂肪酸を含まない。他社メーカーと取り組んで、パーム油などを調合して開発したものだそうです。

トランス脂肪酸の含有率を10グラム当たり0.1グラムに抑える。

明治は家庭用マーガリンのリニューアルに合わせ、トランス脂肪酸が「適量の摂取であれば健康に害はない」ことを解説する特設Webサイトも3月に立ち上げる予定。

ちなみに

パーム油(ヤシ油)は飽和脂肪酸が多いものです。

meiji-trans-fattyacid-shibousan-kijyunchi

画像元:椰子油wiki より

トランス型脂肪酸の基準値はどのくらい?

WHO (世界保健機関)は、心血管系疾患リスクを低減し、健康を増進するための勧告(目標)基準として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう提示しています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015)」では、脂質に関しては、総脂質と飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸について目標量(※1)や目安量(※2)の基準を定めていますが、トランス脂肪酸について、目標量の基準は定められていません

※1  生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
※2  一定の栄養状態を維持するのに十分な摂取量。

日本人のトランス脂肪酸の摂取について

農林水産省は、2005~2008年に実施した調査研究から、日本人が食品からとっているトランス脂肪酸の1人1日当たりの平均的な量は、0.92~0.96グラムであると推定しました。これは平均総エネルギー摂取量の0.44~0.47%に相当します。

食品安全委員会(2012年3月では、

食品に含まれるトランス脂肪酸の健康影響評価:日本人のトランス脂肪酸の平均的な摂取量を、平均総エネルギー摂取量の約0.3%と推定し、「日本人の大多数がエネルギー比1%未満であり、通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられる」と結論しました。

その報告では、

  • トランス脂肪酸の摂取が多い方から上位5%の人についても、0.70%(男性)、0.75%(女性)で、WHOの勧告(目標)基準(1%未満)を下回っています。
  • 総エネルギーの1%のトランス脂肪酸の量は、年齢、性別などにより異なりますが、1日当たり約2グラムに相当します。

現時点では、食品中のトランス脂肪酸について、表示の義務や含有量に関する基準値はありません。また不飽和脂肪酸や飽和脂肪酸、コレステロールなどの他の脂質についても表示の義務や基準値はありません。

消費者庁は、平成23年(2011年)2月に「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」として食品事業者に、トランス脂肪酸を含む脂質に関する情報を自主的に開示する取組を進めるよう求めています。

まとめ

明治や小岩井などのHPでマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどの商品を確認しましたが、トランス脂肪酸の含有量などは特に公表されていないようでした。

実際にトランス型の脂肪酸を定量分析するのは簡単ではないので、ネット上で色々と記載されているのは、本当に正しいのか、疑問に思います。

WHO (世界保健機関)は、心血管系疾患リスクを低減し、健康を増進するための勧告(目標)基準として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう提示しています。

個人的な見解では、世界と日本では食生活が異なりますので、日本という環境下(気候や風土など)で生活するのなら、便利な加工食品(即席、冷凍含め)に頼らずに、昔からの食材を使った、バランスの良い食事をしていれば、特に問題はないと思います。

以前に植物や作物の成分研究をしておりましたが、作物として品種改良が進むと、それの原産地の植物(作物)と含まれる成分に変化があり、学術的に成分で分類していた植物が分類しきれなくもなっているものもあります。

人間に便利なように品種改良され、本来の匂いの成分に違いがありますので、もしかすると、元々自然には少ない成分が増えているかもしれません。

天然栽培や自然栽培はどこを起点にすればよいか。

あまり意識する必要はないと考えています。

スポンサーリンク






シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする